遼寧省・瀋陽市、董事長の身元調査
遺跡や寺院など歴史的建造物が多いことでも知られる街、遼寧省は瀋陽市から寄せられた調査をお伝えします。
依頼主は現地の日系企業の社長からでした。「瀋陽で系列事業の董事長として就任させた現地人が不正を行っている可能性がある」との事でした。
「董事長」とは中国で「取締役」のような意味を持ちます。真相を探るべく調査を開始しました。
董事長を徹底的に調査
董事長を一定期間素行調査をしたところ、不審な点は見られませんでした。
そこで、今度は当人の素性や身元の調査を行いました。エリート大学出身で、大手の企業で勤務した経験もあるこの人物ですが、あるルートから、中国の反社会的組織と関係があることがわかりました。
これは何かあると踏み、再度調査を行いました。すると、会社の売上金を着服し、一部をこの反社会的組織へ流していたことがわかりました。
真相解明とその後
着服と横流しをしていた理由は、以前この人物がある詐欺事件に加担したことをゆすられていたからということが判明しました。
いずれにせよ会社の重役を任せる訳にはいきません。即刻解雇し、現在は着服した分のお金を取り戻す為の裁判の準備を進めています。
ビジネスパートナーとして現地人の力を借りることは大切です。しかし、時にこういったトラブルを招くこともあります。